- 2022年4月7日
- 院長ブログ
みなさんこんにちは。藤井寺市のなんこう歯科クリニック、院長の南光です。前回からの投稿から少し時間が経過してしまい、申し訳ありません。
一昨年と昨年は臨床的な歯科治療について、私なりの考えや、私が参考にしている論文等を嚙み砕いて説明させていただきました。今回からは、経営的な歯科治療について、私なりの考えをお伝えしたいと思います。
今回はキャンセルについてお伝えしたいと思います(キャンセルでも、今回は治療当日のキャンセルに絞らせていただきます)。歯科医院の院長先生の多くの方がこのキャンセルについて頭を痛めていると思います。かくいう私もその一人です。また歯科だけでなく、美容室の店長さんも同じような悩みを持たれていると伺ったことがあります。
まず、私の個人的な意見ですが、キャンセルをする患者様はほぼ決まっています。同じ患者様が何回もキャンセルしています。あまりにもキャンセルが続くと、患者様側は同じ歯科医院に行きにくくなる、また歯科医院側もしっかりとした治療や対応が出来ないため、患者様は違う歯科医院に転院する、そして、そこでもキャンセルが続き、また転院する、ということが多いように思います。歯科医師なら患者様の口腔内を見ると、その患者様がどのような治療を辿ってきたかは、ある程度の想像ができます。キャンセルの多い患者様の口腔内で、いい状態の方は少ないように思います。
患者様においても、わざとキャンセルをする患者様はいないと思います。仕事が入ったから、飲みに誘われたから、忘れていた、などなどいろいろな理由があると思います。決定的なことは、他の用事と比較して歯科治療が後回しになっているということです。と、まあ、ここまでは私も仕方がないと思うことがあります。しかし、重要なのは、これが連続することです。先程、同じ患者様が何回もキャンセルすると言いましたが、一人の患者様が2回も3回も続けてキャンセルをされることです。これも私の個人的な意見ですが、キャンセルの多い患者様は自分の予定をマネジメントできていないことが多いように思います。
歯科医師も人間ですので、『しっかりと自分の歯を治したい』や『健康な生活をしたい』と思う患者様には、自費治療や保険治療など関係なく自分の持てる最善・最良の歯科治療や医療サービスを提供したいと思っています。そこを、どこで見分けるかは歯科医師によって異なると思いますが、私はその一つを患者様のキャンセル率で見分けています。勿論、キャンセル率だけではないですが、キャンセル率が大きな指標の一つになっています。
例えば、歯科治療は時間がかかります。できるだけ一回当たりの治療時間を長くとって、少ない治療回数で終われないかと考えます。毎回、きちんと予約通りに来院される患者様はこれで全く問題ありません。しかし、二回に一回はキャンセルされる患者様にこの方法で歯科治療を行えば、歯科医院の経営は成り立たなくなります。
ちなみに当医院もキャンセル率が高い時がありました。スタッフと対策をミーティングで話し合ったりしたこともありました。今は、患者様にも恵まれて、そんなに高いキャンセル率ではありません。しかし、ネットで簡単に予約が取れる分、簡単にキャンセルをされる患者様がいることは事実です。都心の歯科医院ではキャンセル料を頂いているところもあるみたいですが、当医院では考えていません。どうすれば一人ひとりの患者様が今以上に、自分の口腔内に興味を持ってもらえるか?それができれば、おのずとキャンセル率は減ると信じています。
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