- 2021年3月24日
- 院長ブログ
みなさんこんにちは。藤井寺市のなんこう歯科クリニック、院長の南光です。
だんだんと暖かくなってきたので、先日、桜を見に近くの公園へ行きました。まだ、咲きはじめでしたが、春を感じた今日この頃です。
今回は『根管治療(歯内療法)』について記載したいと思います。根管治療と聞いてもピンっとこない方もおられると思いますが、一般的には、「神経治療」とか「神経をとる治療」と言われる治療です。
原因は、大きく2つあります。
① 虫歯や歯の破折により歯の中の神経に細菌感染が起こる
②以前に根管治療した歯の中の細菌除去が不十分であったり、以前に根管治療した歯に新たに虫歯が出来たりして歯の根の先に細菌感染がおこる
あと稀にですが、歯周病がひどく進行すると歯周ポケットから歯の中の神経に細菌感染が起こることがあります。
治療は①の場合は虫歯を除去したのち、歯の中の神経をとり(抜髄)、歯の中をきれいにして、お薬(根充材)をつめます。②の場合は詰め物や被せ物を除去したのち、お薬(根充材)をとり(感染根管処置)、歯の中をきれいにして、再度お薬(根充材)をつめます。
一般的に歯の神経をとると、歯の寿命は短くなります。しかし、この根管治療をしっかりとすれば、抜歯しなくて済む可能性が高くなります。逆に、この根管治療を疎かにすると、痛みがあるだけでなく、歯根肉芽種や歯根嚢胞をつくり、もっとひどいことになることがあります。根管治療は、一見、地味で時間のかかる治療になりますが、歯を残すうえで非常に重要な治療になります。最近ではCTやマイクロスコープ、超音波、NiTiロータリーファイル、MTAセメントなどの器具や材料の進歩により正確に治療できるようになりましたが、日本での成功率はまだまだ低いのが現状です。
根管治療で何かお困りのことがありましたら、お気軽にご連絡ください。