- 2020年2月25日
- 院長ブログ
みなさんこんにちは。藤井寺市のなんこう歯科クリニック、院長の南光です。
新型コロナウイルスが流行りはじめていますが、みなさんはどのように気を付けていますか? そこで、今回は『滅菌』について考えてみたいと思います。少し前になりますが、2014年5月の新聞で「歯削る機器7割使い回し」という記事が出ました。まだ記憶にある方も多いのではないかと思います。
当医院では『スタンダード・プリコーション(標準感染予防策)』という考えで診療にあたっています。スタンダード・プリコーションとは、「あらゆる人の血液、すべての体液、汗以外の分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、および粘膜には感染性微生物を含む可能性がある」という考え方です。この考え方をもとに、患者様から別の患者様への感染と医療スタッフへの感染を予防するため、当医院ではグローブや紙コップ、エプロンなどはディスポーザブル(使い捨て)にしています。しかし、ディスポーザブルにできないものは以下の機械を導入し、滅菌や感染予防に細心の注意を払っています。
・ポセイドン(株式会社セルフメディカル)
夜間や休診日などの診療をしていない間にユニットの給水管内は細菌やウイルスが増殖します。ポセイドンはその細菌やウイルスの増殖を抑制し、患者様がうがいをする水や歯を削る器具からでる水など患者様が触れる水をきれいにしています。
・次亜塩素酸水生成器「EO-005」(株式会社セルフメディカル)
食塩水を電気分解することにより、酸性の次亜塩素酸水を生成する器械です。次亜塩素酸水は細菌やウイルスに対しては強い殺菌力があるものの、人体に対してほとんど害はありません(濃度や酸性度によります)。滅菌機にかけられないものなどはこの次亜塩素酸水で滅菌します。
・バキュクレーブ31B+(株式会社ジーシー)
世界で最も厳しいとされているヨーロッパ滅菌基準クラスB規格をクリアしている滅菌機です。グローブ、紙コップ、エプロンなどディスポーザブルにできるもの以外で滅菌できるものはすべてこの器械で滅菌しています。
・iClave mini(株式会社ナカニシ)
ハンドピース(歯を削る器具)専用の滅菌機です。事前にハンドピースに専用の機械で注油してから滅菌することで、安全に治療が行えます。
何かご不明なことなどがございましたら、おたずねください。