- 2020年7月20日
- 院長ブログ
みなさんこんにちは。藤井寺市のなんこう歯科クリニック、院長の南光です。
ここ数日、新型コロナウイルスの感染者が再び急増しています。再び気を付けないといけません。
さて今回は『顎関節症』について記載したいと思います。と言いますのも、ここ最近、顎関節症で悩まれている患者様がすごく多いように思うからです。
顎関節症は、以下の3つのうち1つ以上当てはまれば顎関節症と診断します。
・口を開け閉めすると音が鳴る
・口を開け閉めすると痛い
・口が開かない
原因は習癖やかみ合わせによることが多いですが、確実にこれが原因ですとは言い難い病気です。その他には事故などの外傷でおきることもあります。
習癖とは片側で物を食べる、頬杖をつく、うつ伏せで寝るなどです。顎関節に慢性的な力がかかって顎の位置がズレることで顎関節症を発症します。
かみ合わせは、顎が安定する位置(中心位)と物を食べるのに一番効率の良い顎の位置(中心咬合位)のズレが大きくなることで顎関節症を発症します。また、歯ぎしりや喰いしばりなどの異常な力が顎関節にかかることでも発症します。
症状が軽い場合は経過観察することもありますが、治療としては習癖が原因の場合は習癖の除去を行ってから、スプリントと呼ばれるマウスピースを入れます。かみ合わせが原因の場合はスプリントを入れてから、かみ合わせの治療(補綴治療や矯正治療など)を行います。
若い女性に多い疾患と言われていますが、実際には老若男女関係なく見られます(ご高齢の方は慣れてしまっている場合が多いです)。かみ合わせが気になる、顎関節が気になる方は是非、お気軽におたずね下さい。