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「虫歯の大きさ」について

みなさんこんにちは。藤井寺市のなんこう歯科クリニック、院長の南光です。

 

4月に入り温かくなってきましたが、みなさんはいかがお過ごしですか? 最近のニュースは新型コロナウイルスばかりなので、早く明るいニュースになればと、祈る日々です。

 

さて、前回は虫歯のできる原因について記載させていただきました。今回は、「虫歯の大きさ」について記載させていただきます。

 

みなさんの中には学校や会社の歯科検診、または歯科医院での検診で「C1」や「C2」という言葉を耳にされたことはないでしょうか?

 

これは実は虫歯の大きさを表しています。Cはカリエス(虫歯は英語でカリエスと言います)の頭文字のCです。大きさは1~4まであり、数字が大きくなるほど虫歯も大きくなります。C1 < C2 < C3 < C4 という順番です。

 

 

C1:エナメル質内に限局する虫歯です。痛みやしみるなどの自覚症状はほとんどなく、健診などで見つかることが多いです。虫歯の初期なので、ほとんどの場合は経過観察で済むことが多いです。

 

C2:エナメル質を越えて象牙質内にまで進行した虫歯です。歯に穴があいたり、冷たいものがしみて気づくことが多いです。治療は虫歯の部分を削って、レジンや金属、セラミックで修復します。1回から3回ほど通院が必要になります。

 

C3:象牙質を越えて歯髄(歯の神経)まで到達した虫歯です。冷たいものに加え、温かいものがしみたり、何もしていなくても痛かったり、場合によっては痛くて噛めないこともあります。治療は歯の神経をとった後、レジンや金属、セラミックで補綴します。ただし、根尖病巣(根の先の炎症)の状態が良くない場合は抜歯することもあります。歯根の数や形態によりますが、4回から8回ほど通院が必要になります。

 

C4:虫歯が大きくなって、歯根だけになっている状態です。歯髄も失活していますので、痛みはないことが多いです。治療は保存治療(歯を残す治療)ができないため、抜歯を行います。抜歯後の欠損部位にはインプラントやブリッジ、入れ歯、歯牙移植等で補綴します。