みなさんこんにちは。藤井寺市のなんこう歯科クリニック、院長の南光です。

 

緊急事態宣言が1ヶ月延長されましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか？　普通に外に遊びに行ける環境が当たり前だと思っていましたが、ここ1年は外出自粛の日々で、当たり前の生活がいかに有難かったかを感じる毎日です。1日でも早く、新型コロナウイルスが終息することを願うだけです。

 

先月に記載させて頂いたインプラントの内容が意外にも好評で、患者様からは「インプラントについてよくわかった」、「インプラントについて誤解していた」、「インプラントについてもっと知りたい」という声を頂戴しました。本当にありがとうございます。今回は、その続きとして「インプラント・オーバー・デンチャー」について記載したいと思います。

 

インプラント・オーバー・デンチャー（以下IOD）はインプラントを土台としてデンチャー（入歯）を入れる補綴装置のことを言います。総入歯は粘膜と陰圧でくっつきます。顎骨がしっかりとしている時は、入歯は吸着しやすく外れにくいのですが、自分の歯がなくなると顎骨は吸収してきます。顎骨が吸収してくると、入歯は吸着しにくくなり、外れやすくなります。IODでは、顎骨にインプラントを埋入し、顎骨とインプラントが結合したのち、インプラントにアッタチメントと呼ばれるものを取り付け、入歯を作製します。アタッチメントはインプラントと入歯をひっつけるもので、マグネット（磁石）やロケーター（ボタンのようなもの）などがあります。

 

以下に、IODのメリット・デメリットをあげます。

 

【IODのメリット】

・少ない本数のインプラントしか必要としないため、全体の治療費を抑えることができる

・取り外しができるため、清掃性がよい（介護時でも清掃しやすい）

 

【IODのデメリット】

・取り外しが必要である

・アタッチメントの交換が定期的に必要である

・マグネットの場合はMRI撮影時にアタッチメントを外す必要がある

 

 

 

もし、現在の入歯に何らかの問題などがある場合は、お気軽にご相談ください。