みなさんこんにちは。藤井寺市のなんこう歯科クリニック、院長の南光です。

 

今年のゴールデンウイークは規制なしの休みとなりましたが、いかがお過ごしでしたか？何もない当たり前の環境が如何にありがたいことか、ここ数年感じる今日この頃です・・・。

 

今回は自費治療についてお伝えしたいと思います。歯科医院の口コミで「ここの歯医者さんは自費治療を薦めてくる」とか「ここの歯医者さんは保険治療だけだから安心」などを目にしたことがあります。本当にそうでしょうか？？　なぜか、保険治療が『善』とされていて、自費治療が『悪』とされる口コミが多い気がします。

 

日本は国民皆保険制度であるため、必要最低限の治療は保険治療で行うことができます。ただ、注意していただきたいのは必要最低限です。保険診療でも徐々に変わってきてはいますが、まだまだ制限は大きいのが現実です。それに対して、自費治療は材料や治療方法等に制限がありません。その患者様にあった、最善最良のものを選ぶことができるのです。よって、保険治療と自費治療を比べると、審美性、機能性、永続性において自費治療の方が勝っていることがほとんどです。

 

 

 

『インフォームド・コンセント』という言葉があります。日本語にすると、『説明と同意』と訳されます。これは、患者様にしっかりと説明をし、患者様の同意を得て、治療を行うことを言います。したがって、事前に考えられる治療方法とそのメリット・デメリットを全て患者様に説明し、どの治療方法で治療するかは患者様が決定することを言います。

 

一般的に、人間は自分ができないこと、苦手なことを積極的にやろうとはしません。歯科医師も同じで、自分ができない治療、苦手な治療はやらないように患者様を誘導する傾向が強いように思います。もしかしたら、私もその一人かもしれません。

 

 

患者様が欲しい情報は、どのような治療方法があるのか？ その時のメリットとデメリットは何なのか？ だと思います。もし自分の医院でできない治療であれば、できる医院を紹介することも選択肢の一つですし、保険治療も自費治療も選択肢の一つだと私は考えています。自費治療の押し売りは決して良くないですが、自費治療の説明が全くないことも同様に良くないことだと思います。大切なことは、『歯科医師がその患者様にあった治療方法を提示し、それらの説明をきちんと行う、患者様は、どの治療方法にするかを決める』ことだと思います。

 

何ございましたらお気軽にお問い合わせください。